1月23日、紀元前7000年ごろ(中石器時代)にギリシャにいた10代の女性の顔を科学者らが復元した。
女性は「暁(あかつき)」と名付けられ、骨と歯の分析から15─18歳とみられている。写真は19日撮影(2018年 ロイター/Costas Baltas)
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[アテネ 23日 ロイター] - 紀元前7000年ごろ(中石器時代)にギリシャにいた10代の女性の顔を科学者らが復元した。女性は「暁(あかつき)」と名付けられ、骨と歯の分析から15─18歳とみられている。

当時は動物の皮を噛んで柔らかい皮革を作っており、女性もこの作業によると思われる顎の突き出しが見られ、無愛想な表情となっている。

シリコン材で復元を行った歯科矯正学者のマノリス・パパグリコラキス教授は、女性がなぜ怒ったような顔なのかとの質問に、「こんな時代に怒るなというほうが無理だ」と冗談を飛ばした。

研究者らは、女性が貧血気味で壊血病を患っていた可能性があるとみている。また股関節に問題があることを示す根拠もあり、歩行困難が死につながった可能性もあるとみられている。

女性は1993年にギリシャの洞窟で発見され、文明の黎明期とされる時代に生きたことからギリシャ語で「暁」を意味する「Avgi」と名付けられた。

現在は、アテネのアクロポリス博物館に展示されている。

東洋経済オンライン 2018年01月24日
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