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1月24日 21時52分
大阪 寝屋川市で、長女を長期間自宅の小屋に閉じ込め死亡させたとして両親が逮捕された事件で、小屋に設置されたヒーターが「12度」と低い温度に設定されていたことが、警察への取材でわかりました。大阪地方検察庁は、24日両親を監禁などの罪で起訴しました。

起訴されたのは、大阪 寝屋川市の無職、柿元泰孝被告(55)と妻の由加里被告(53)です。

起訴状によりますと、2人は自宅敷地内の小屋に長女の愛里さん(33)を10年余りにわたって閉じ込め、衰弱させて死亡させたとして、監禁と保護責任者遺棄致死の罪に問われています。

これまでの調べによりますと、愛里さんが閉じ込められていた2畳ほどの部屋には、ダクトを通じて外側に設置したヒーターから温風が送られる構造になっていましたが、温度は「12度」と低い温度に設定されていたことが、警察への取材でわかりました。

愛里さんは、数年前から裸で生活し、死因は栄養失調の状態で寒い環境に置かれたことによる凍死だったということで、警察によりますと、ヒーターによる暖房効果はほとんど無かったと見られています。

検察は、認否を明らかにしていませんが、警察のこれまでの調べに対し、両親は容疑を否認し、「精神疾患がある娘の療養のため外から鍵をかけた部屋で生活させていた」と供述していたということです。

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