公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が2日発表した2017年10〜12月期の運用実績は、6兆549億円の黒字だった。黒字は6四半期連続。国内外の株式相場の上昇を背景に運用益が増加した。

12月末時点の運用資産は162兆6723億円と9月末時点の運用資産(156兆8177億円)を上回り、過去最高を記録した。10〜12月期の運用利回りはプラス3.92%だった。

株価上昇を受けて、国内株式は3兆4077億円の黒字だった。黒字額は16年10〜12月期(4兆6083億円)に次ぐ過去2番目の高水準。外国株式は2兆1899億円の黒字、外国債券は2756億円の黒字、国内債券は1764億円の黒字を確保した。

12月末の資産構成は国内株式が26.05%と9月末時点(24.35%)から拡大し、比較可能な08年度以降の最高となった。外国株式(25.08%)、外国債券(14.13%)も過去最高だった。一方、国内債券は27.67%となり、過去最低だった。短期資産は7.06%と9月末(9.10%)から低下した。

【GPIFの資産構成】

17年12月末 9月末 6月末

国内株式 26.05% 24.35% 24.41%

外国株式 25.08% 24.03% 23.91%

国内債券 27.67% 28.50% 30.48%

外国債券 14.13% 14.02% 13.53%

短期資産 7.06% 9.10% 7.67%

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

2018/2/2 15:30
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL02HGB_S8A200C1000000/