米国務長官「米朝の対話実現は北朝鮮しだい」
2月13日 6時16分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180213/k10011326561000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_007

北朝鮮がピョンチャンオリンピックを通じ韓国との融和ムードを演出する中、アメリカのティラーソン国務長官は米朝の対話の可能性について、「対話を始めるか決めるのは北朝鮮だ。彼らは議題が何かも把握している」と述べ、北朝鮮に非核化の意思を示すよう重ねて促し、行動を注視する考えを示しました。
これは、アメリカのティラーソン国務長官が12日、訪問先のエジプトのカイロで記者会見して述べたものです。

会見でティラーソン長官は、北朝鮮が南北首脳会談の開催を呼びかけ融和ムードを演出する中、アメリカと北朝鮮との対話の可能性について問われ、「対話を始めるか決めるのは北朝鮮だ。彼らは対話の議題が何かも把握している」と述べ、非核化の意思を示すよう重ねて促し、米朝の対話が実現するかは北朝鮮の出方しだいだと強調しました。

そのうえでティラーソン長官は、核・ミサイル開発をめぐる北朝鮮の行動に変化が起きるか注視する考えを示しました。

また、これに先立って有力紙のワシントン・ポストは11日、韓国を訪れたペンス副大統領がインタビューで、「最大限の圧力をかける取り組みは続けるが、北朝鮮が話したいなら話をする」と述べ、北朝鮮との対話も可能との考えを示したと報じました。

ペンス副大統領の発言について見解を問われたティラーソン長官は、対話について可能性は否定しなかったものの「本格的な外交の始まりになるかどうか判断するには時期尚早だ」と述べました。