愛知県清須市で平成28年、大雨により冠水した県道で車が水没し当時69歳の女性が死亡した事故で、県は13日、一部の責任を認め、遺族に賠償金1100万円を支払うと明らかにした。県議会に関連議案を提出する。

 事故は28年9月20日午後6時半ごろ、線路下をくぐる全長約180メートルのアンダーパスで起きた。アンダーパスは冠水していたが、入り口の電光掲示板は修理中で通行規制を知らせる表示が出ていなかった。

 県は手前の交差点に係員を置いて通行止めにしたが、女性は交差点とアンダーパスの間から道路に入ったため冠水に気付かなかったとみられる。

 県によると、29年5月に遺族が損害賠償を求めて名古屋簡裁に調停を申し立てた。調停の結果、県にも過失があったと判断され、支払いを受け入れた。県は事故後、冠水を感知して自動で膨らむバルーン式の封鎖装置を導入した。


http://www.sankei.com/smp/west/news/180213/wst1802130038-s1.html