売り手市場は嘘! 有効求人倍率から見る新卒就活市場の真実


まず、そもそも有効求人倍率とはなんでしょうか。

まあ簡単に言えば
1人あたり何社の求人があるかということです。

リクルートワークス研究所の資料の冒頭に
例が挙げられているのは流通業と建設業なので、
まずはこの2つの有効求人倍率を見てみましょう。

 流通業 11.32
 建設業 9.41

めちゃめちゃ高いですよね。

流通業なんか、1人につき11社の求人があるわけです。

これはもう、超売り手といって間違いないでしょう。

とはいえ、これらは不人気業界です。

不人気業界に人が集まらないのは当然のことなので、
これは参考までにとどめておいたほうがいいです。

重要なのは、あなたの志望する業界の有効求人倍率です。

売り手市場と言っていますが、その裏では
大企業と中小企業に確固たる格差が広がっているのです。


中小企業では人材確保に苦戦し、
大企業では例年以上に多くの就活生が押し寄せるという
非常に歪な構造が近年の新卒就活市場なわけです。

すなわち、中小企業の有効求人倍率が
新卒市場全体の有効求人倍率を押し上げているだけ、
というのが売り手市場の実態なのです。

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