富士宮にバイオマスプラント完成

http://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/3035191071.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

富士宮市の朝霧高原に牛の排せつ物を利用したバイオマス発電の施設が完成し、開所式が行われました。

このバイオマス発電施設は、朝霧高原の酪農家でつくる富士開拓農業協同組合が富士宮市などとともに、
国の再生可能エネルギーの実証実験を行うモデル事業として取り組み、
牛の排せつ物を発酵させることで生まれるメタンガスを使って電力を生み出します。

17日は、関係者約100人が出席して開所式が行われました。
富士開拓農協によりますと施設では1日あたり約20トンの排せつ物を受け入れ、
発酵させてつくったメタンガスで1時間に50キロワットの電力を発電して、
施設の動力として使うほか、余った電力は作業の過程で生じる
汚水の処理を行う市の下水処理場で活用するということです。

朝霧高原では、47軒の酪農家が約4800頭の乳牛を飼育していますが、
大量の排せつ物の処理や地下水の汚染が課題となっており、排せつ物の有効活用や
二酸化炭素の削減にも効果が期待されています。

施設では、約1年間、実証実験が行われ、データを集めていくということです。

富士開拓農協の宮島敏博組合長は
「課題となっている堆肥処理がさらに進んでいくものと大いに期待している」
と話していました。

02/17 19:18