ミャンマーで採取された約1億年前の琥珀こはくの中から、尾のあるクモを初めて見つけたと、米カンザス大などの国際研究チームが発表した。

 論文が英科学誌「ネイチャー・エコロジー・アンド・エボリューション」に掲載された。クモの進化の謎に迫る成果という。

 発見されたクモは全長約6ミリ。サソリのような尾を持つが、X線などで体の構造を調べた結果、糸を出す突起があり、クモの仲間と判断された。研究チームは、ギリシャ神話の怪物キメラ、ギリシャ語のクモ(アラクネ)にちなみ「キメララクネ」と命名。「尾は何らかのセンサーとして使っていたのだろう」と推定している。

 クモやサソリ、ダニなどは、尾のある水中動物が共通の祖先だったと考えられている。このうちクモは3億5000万〜3億年前に誕生したと推定され、これまでに5万種弱が確認されているが、尾を持つものは見つかっていなかった。

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2018年02月18日 18時27分
http://www.yomiuri.co.jp/science/20180218-OYT1T50078.html

約1億年前の琥珀から見つかった尾を持つクモ「キメララクネ」
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20180218/20180218-OYT1I50028-L.jpg