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2月20日 19時36分
ジェット旅客機、MRJの開発の遅れなどで業績が悪化している大手機械メーカー、三菱重工業は、かつて会社の一部門だった三菱自動車工業の株式を同じ三菱グループの三菱商事に947億円余りで売却することになりました。

三菱重工は三菱自動車の株式を間接保有も含めておよそ10%持っていますが、このうち8.5%を売却することを正式に決めました。
売却先は同じ三菱グループの三菱商事で、売却額は947億円余りとなります。

三菱重工は国産初のジェット旅客機、MRJの開発の遅れに火力発電事業の不振も加わって業績が悪化しています。
こうした中、もとは会社の一部門だった三菱自動車がすでに日産自動車の事実上の傘下に入って本業での関係も薄くなっていることから、株式の売却に踏み切ることになりました。

一方、三菱商事はグループの銀行からも株式を買い取り、三菱自動車への出資比率を20%にまで高め、引き続き日産と協力して三菱自動車が強みを持つ東南アジア市場や電気自動車関連の事業をさらに強化することで収益の拡大につなげたいとしています。