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2月23日 8時19分
北朝鮮がピョンチャンオリンピックの閉会式にあわせて派遣すると明らかにした、朝鮮労働党のキム・ヨンチョル副委員長について、アメリカ国務省の報道官は韓国の哨戒艦沈没事件に深く関わったとされる人物であることを指摘し、不快感を示しました。

北朝鮮は25日に行われるピョンチャンオリンピックの閉会式にあわせて、朝鮮労働党のキム・ヨンチョル副委員長をトップとする高位級代表団を派遣すると韓国に通知しました。

キム・ヨンチョル副委員長は、2010年に北朝鮮の攻撃で韓国海軍の哨戒艦が沈没して、兵士46人が死亡した事件に深く関わったとされ、アメリカと韓国が制裁の対象に指定しています。

アメリカ国務省のナウアート報道官は22日の記者会見で、「キム副委員長には哨戒艦沈没事件の記念館を訪れて、みずからが起こしたとされる事件の実態を見る機会があることを望む」と述べ、キム副委員長の韓国訪問に不快感を示しました。

哨戒艦沈没事件の記念館には、今月、ペンス副大統領がピョンチャンオリンピックの開会式に先立って訪れ、南北の融和ムードが高まる中、北朝鮮の脅威を強調しています。

一方で、ナウアート報道官は「われわれの役割は、同盟国の韓国と連携して安全ですばらしい、前向きなオリンピックを支援することだ」と述べ、韓国との連携をアピールしました。