沖縄県の尖閣諸島の周辺海域で警備にあたる海上保安庁の小型巡視船2隻が完成し、28日、新潟市の造船所で海上保安庁に引き渡されました。

完成したのは、沖縄県の第11管区海上保安本部に配備される小型巡視船「ともり」と「とぐち」です。
28日は船の建造にあたった新潟市中央区の新潟造船で引き渡し式が行われ、海上保安官など関係者およそ70人が出席しました。
式では巡視船に乗船する海上保安官合わせて32人の名前が読み上げられたあと、船に海上保安庁の旗が掲げられました。
2隻の巡視船は新潟沖で訓練をしたあと、来月から尖閣諸島の周辺海域で、領海侵入を繰り返す中国当局の船や漁船への対応などにあたるということです。
こうした任務に備えて2隻の建造にあたっては船体の構造が強化され、船の側面には衝突した際の衝撃を抑える緩衝物が設けられています。
巡視船「ともり」の上田博幸船長は「尖閣諸島や宮古島などの周辺海域で不法活動をする外国漁船に対して迅速に対応することが求められていて、両船の能力を最大限発揮できるよう日々訓練に励みたい」と話していました。


NHK 02月28日 17時04分
http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20180228/1030002298.html