国内最大のウミガメ産卵地として知られる鹿児島県の屋久島で、
約30年にわたり保護や調査を続けてきたNPO法人「屋久島うみがめ館」が2日、12月末で解散すると発表した。
担い手が確保できず、活動を継続できないと判断した。

うみがめ館は、代表の大牟田一美さん(67)=屋久島町=が1985年に前身団体を立ち上げ、生態調査を始めた。
93年、屋久島が世界自然遺産に登録されると観光客が増え、ウミガメの産卵場所が踏み荒らされるといった問題が深刻化。
産卵・ふ化が活発になる5〜9月にかけて、卵を人に踏まれない場所に移して守り、個体計測など調査を続けた。

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岩場にはまったウミガメを助けるスタッフ(NPO法人「屋久島うみがめ館」提供)
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