茨城県の追悼・復興式典 今年から取りやめ
2018.3.4 10:47
http://www.sankei.com/affairs/news/180304/afr1803040019-n1.html

 茨城県は東日本大震災の翌年から毎年3月11日に行ってきた「追悼・復興祈念式典」を震災7年の今年から取りやめる。代わりに8日から15日まで、県庁舎2階の県民ホール展示スペースで震災の記録資料展示会を行い、弔問記帳所を設ける。
 展示会では震災当時の写真や被害状況を紹介するパネルを設置。被災した県民の体験談なども展示する。11日午後2時半からは県庁舎2階の県政シアターで政府主催の追悼式の中継映像を放映する。
 県によると、これまで追悼・復興祈念式典は県庁9階の講堂などで行われ、県議や市町村長ら約200人が参列してきた。式典終了後には一般の県民の献花も可能だったが、減少傾向だったという。28年からは遺族も参列していない。
 県の担当者は「これまで県民が参加しにくかった。震災の記録を展示することで記憶の風化を防ぎ、記帳で追悼の意を表せるようにした」としている。