「週刊文春」編集部2018/03/03

 東京都江戸川区で2015年、都立高校3年の岩瀬加奈さん(当時17歳)が殺害された事件に関し、東京高裁の岡口基一裁判官(52)が“不謹慎”なツイート。これについて高裁が22日、遺族に対し「本人が直接謝罪したいと話している」と伝えた。

 この事件では、高裁が昨年12月1日の判決で、強盗殺人罪などに問われた青木正裕被告(31)に対し、一審・東京地裁と同じ無期懲役を言い渡した。これを受け、裁判を担当していない岡口裁判官が自身のツイッターに「首を絞められて苦しむ女性の姿に性的興奮を覚える性癖を持った男 そんな男に、無惨にも殺されてしまった17歳の女性」と書き込み、遺族が「非常に不愉快」として高裁に処分を求めていたのだ。

 高裁関係者が説明する。

「岡口裁判官はツイッターのホーム画面に自身の白ブリーフ姿の写真を載せているのですが、2年前にも『エロエロツイートとか頑張るね』『自分の裸写真とか、どんどんアップしますね』などとツイートしたとして、高裁長官から口頭での厳重注意を受けています。その時は『このようなつぶやきは二度としない』と謝罪したのですが、またやってしまったか……という感じです」

 今回の遺族の抗議に対し、高裁の幹部が聞き取り調査を行った結果、本人は反省と謝罪の意思を示したという。高裁は今後、裁判官の品位と裁判所に対する信頼を損ねたとして、再び岡口裁判官に対する厳重注意などの処分を検討している。


「岡口裁判官は一昨年9月に『裁判員裁判って、国民を騙して導入したものだからね』と書き込むなど、ツイッター上で裁判所組織に対する反骨精神も示しています。仕事ぶりは真面目で、職務中にツイッターをしているわけではないようですが、裁判所幹部にとっては困った存在となっています」(同前)

 ネット上では「お堅いイメージの裁判官らしくない個性的なキャラ」「上を気にする『ヒラメ裁判官』ではないところがいい」などと好意的な反応も目立つ岡口裁判官。法律上、裁判官がツイッターをすること自体に問題はないが、二度目の処分となれば不名誉なペナルティーを重ねることになる。お騒がせツイッター判事の命運やいかに?

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