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2018年03月05日 06時29分
 福岡県太宰府市の太宰府天満宮で4日、春の訪れを告げる「曲水の宴」があった。祭神の菅原道真も、平安時代の宮中で参宴したとされる伝統行事。うららかな日和に恵まれ、紅白の梅花の下で衣冠、十二単(ひとえ)などを装った男女が風流なうたげを繰り広げた。

 姫役は福岡親善大使の丸林千紘さんら5人、諸官役は歌舞伎役者の松本幸四郎さんや地元経済人ら7人が務めた。参宴者は、水路に浮かべた酒杯が自分の前に流れてくるまでに短歌をしたため、杯を飲み干した。

 曲水の宴の原形は中国の名勝「蘭亭」での詩会で、書聖と名高い王羲之(おうぎし)も加わったとされる。時空を超えて再現されるうたげを見物客約1500人が楽しんだ。

=2018/03/05付 西日本新聞朝刊=

満開の梅の下で行われた「曲水の宴」=4日午後、福岡県太宰府市
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