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3月5日 10時52分
全国制覇58回を誇る、秋田県の能代工業高校バスケットボール部の礎を築いた加藤廣志元監督が4日、亡くなりました。80歳でした。

加藤廣志さんは秋田県出身で、昭和35年、母校の能代工業高校バスケットボール部の監督に就任しました。

全国の強豪校と比べて選手の身長が低かったことから、攻守の切り替えを速くして、速攻主体で点を取る独自のスタイルを作り上げ、就任から7年後の昭和42年の国体で初優勝し、平成2年に監督を引退するまでの30年間に、33回の全国優勝を果たしました。
能代工業は加藤元監督の引退後も全国制覇を重ね、その回数は全国の高校で最多の58回に上っています。

また指導者としても、日本初のプロバスケットボール選手となった長谷川誠さんや、リオデジャネイロオリンピックで、女子の日本代表のヘッドコーチとしてチームをベスト8に導いた内海知秀さんなど、バスケットボール界をリードする選手や指導者を輩出しました。

高校などによりますと、加藤さんはおととしから体調を崩して入退院を繰り返していたということで、4日午後1時20分、肺腺がんのため能代市の病院で亡くなりました。80歳でした。