“バカマツタケ”人工栽培に成功
03月02日 17時05分
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/2055618001.html

秋の味覚、マツタケに味も香りもよく似たキノコ、「バカマツタケ」を人工的に栽培することに、奈良県森林技術センターなどが初めて成功しました。
バカマツタケはマツタケと同じ、キシメジ科のきのこですが、松林ではなく広葉樹林で育ち、やや早い時期に生えることから、場所や時期を間違えたマツタケとしてこの名前が付けられたとされています。
見た目に加え、味や香りもマツタケに似ていますが、特に香りの強さは、マツタケ以上とも言われます。
奈良県森林技術センターは、3年前から、国の森林総合研究所と共同で人工栽培に取り組んできましたが、おととし、培養したバカマツタケの菌糸を植え付けた苗木10本を林に移植したところ、去年10月、10センチほどに育ったバカマツタケが1本確認されたということです。
バカマツタケが、人工栽培されるのは初めてで、奈良県森林技術センターは、キノコの成長を妨げるカビなどが繁殖するのを抑える技術を確立できたことが大きかったのではないかとしています。
奈良県森林技術センターの河合昌孝森林資源課長は、「もっと時間がかかると思っていたが、翌年に生えてきたので非常に驚いた。ネームバリューはないが、食べてみると非常においしいく、ほとんどの人はマツタケと区別がつかないと思う。今後、有望な商品になる可能性がある」と話しています。