岩手大 雇い止めで18人退職へ
03月05日 17時23分
http://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/20180305/6040000257.html

非正規労働者が同じ企業で5年を超えて働いた場合、希望すれば期限のない雇用契約に切り替えられる制度が来月から始まりますが、岩手大学では、最長で5年で雇い止めとする就業規則に基づいて、18人の非正規の教職員が今年度末で退職となる見込みで、教職員組合は規則の撤廃を求めています。

岩手大学の教職員組合によりますと、学内では、国からの運営交付金や外部資金で雇用された非正規の教職員のうち18人が、雇用期間を最長で5年と定めた大学の就業規則に基づき、今年度で退職することになります。
しかし、労働契約法の改正によって、同じ企業で5年を超えて働いた非正規労働者が希望すれば期限のない雇用契約に切り替えられる制度が来月から始まるため、教職員組合は、就業規則を撤廃したうえで改正労働契約法に基づき期限のない雇用契約を結ぶよう求めています。
これに対し、岩手大学は「今回退職になる18人は、雇用期限を伝えたうえで採用されている。法律の趣旨に則って規則を運用しているため、変更する予定はない」としています。
大学で働く非正規の教職員をめぐっては、東京大学は雇用期間の上限を撤廃することを決めるなど、大学によって対応が分かれています。