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2018年03月06日 06時00分

 久留米市の市立久留米商業高の男性教諭(50)が校内に大量の女性用下着を保管していた問題で、市教育委員会は5日、教諭を停職3カ月の懲戒処分にしたと発表した。「文化祭の物品販売に出品するために購入した」と説明しているという。教諭は同日付で依願退職した。

 下着は昨年7月、校内の掃除用具入れと、教諭が顧問を務めていた部活動の部室で見つかった。市教委によると、レジ袋計約10袋に約750枚の下着が入っているのを確認。教諭は「2016年7月に専門業者から1万800円で購入し(1カ月後の)8月に持ち込んだ」と説明。16年10月の文化祭には出品せず、そのまま保管していたという。

 また、部室で見つかったレジ袋には教諭の前任校の生徒約300人分の成績一覧表を印刷した用紙も入っていた。「部活動の指導に生かすつもりだった」と話しているという。

 このほか教諭は16年、市教委が禁じている生徒への私的メールを数人に送信。昨年1月には校則違反の服装を理由に生徒の頭を平手で1回たたく体罰があった。学校による生徒へのアンケートで判明したとしている。

 教諭は昨年7月から病気休暇を取得し、その後、休職。大津秀明教育長は「教育への期待を著しく損なったことを重く受け止めている」と謝罪した。

=2018/03/06付 西日本新聞朝刊=