埼玉県警蕨署は7日、さいたま市南区鹿手袋、介護士の男(30)を傷害容疑で逮捕したと発表した。

 逮捕は6日。

 発表では、男は5日午後11時頃、勤務先の「わらび北町病院」(埼玉県蕨市北町)で、入院患者の男性(63)の顔を拳で殴り、顎の骨を折るなどの重傷を負わせた疑い。調べに対し「介護しているときに抵抗されて腹が立った。殴ってはいないが、乱暴に扱ってしまったのは間違いない」などと供述しているという。

 同病院を運営する医療法人社団敬寿会の筒井雅人理事長(45)は7日、記者会見を開き、「ご本人やご家族に多大なる迷惑をかけたことを本当に申し訳なく思っている」と陳謝した。

 筒井理事長によると、男の勤務態度に問題はなく、これまで患者とのトラブルは確認されていないという。5日午後11時頃、看護師が見回りをしていたところ、顔をけがしている男性患者を発見。応急処置をして翌日に医師の診察を受けたところ、骨折の疑いがあったため消防に転院搬送を求め、110番したという。

http://yomiuri.co.jp/national/20180308-OYT1T50035.html