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 那覇市の泊漁港内で5日、不法投棄された大量の家電ごみなどの中から「ヤシガニ」が見つかった。
体長20センチ、重さ700グラム程度。
専門家によると推定年齢は雄なら11〜13歳、雌なら30歳くらいで、那覇市内で見つかるのは珍しいという。

 漁業関係者や県の職員が、漁港内の清掃活動中に不法投棄された家電ごみの山の中から発見。
那覇地区漁協組合の山内得信組合長は「どこから来たのか不思議だ」と首をかしげる。
長年の漁師生活の中でも、那覇でヤシガニを見つけたのは「初めて」という。

 沖縄美ら島財団総合研究センターの岡慎一郎理学博士によると、ヤシガニは沖縄本島が生息のほぼ北限。
雑食で寿命は50年を越える。
岡さんは「漂着した海岸から陸に上がり生き延びたのか、ペットとして飼育されていたが捨てられたのか。
理由は複数考えられるが、こんなところで見つかるのは珍しい」と話した。

 ヤシガニは環境省レッドリストで絶滅危惧2類に指定され、宮古島市などでは保護条例で捕獲が禁止されている地域がある。