2018年3月15日 11:50

麻生太郎財務相は19日の参院予算委員会出席を優先するため、アルゼンチンで19、20両日に開催する20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を欠席する方針を決めた。19日の参院予算委は学校法人「森友学園」への国有地売却に関する決裁文書を財務省が書き換えた問題を巡り集中審議を開く。自民党の関口昌一参院国会対策委員長が民進党に伝えた。
G20は先進国に新興国を加えた会議で、麻生氏はこれまで国会日程を調整したうえで出席することを模索してきた。だが国会では野党が佐川宣寿前国税庁長官の国会招致を求めて審議を拒否し続けており、2018年度予算案の審議が停滞している。野党の審議復帰を促すため予算委集中審議を優先したとみられる。
G20の会議では、マネーロンダリング(資金洗浄)への悪用が懸念される仮想通貨の国際的な規制を議論するほか、トランプ米大統領が決めた鉄鋼などの輸入制限を巡っても意見交換する見通しだ。