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3月17日 6時13分
南北や米朝の首脳会談が開かれる見通しとなる中、河野外務大臣は訪問先のアメリカ・ワシントンでトランプ政権の要人と相次いで会談し、北朝鮮が非核化への具体的な行動をとるよう緊密に連携して最大限の圧力を維持していくことで一致しました。

ワシントンを訪れている河野外務大臣は、会談を予定していたティラーソン国務長官がトランプ大統領に解任されたため、日本時間の17日未明、国務長官の業務を代行しているサリバン国務副長官と会談しました。

この中で河野大臣は北朝鮮問題について「北朝鮮が過去2回、非核化を約束しながら実現しなかった教訓を踏まえ、核やミサイルの開発を放棄させるために最大限の圧力を維持すべきだ」と述べました。

そのうえで両者は、北朝鮮が完全かつ検証可能で不可逆的な非核化への具体的な行動をとるよう、緊密に連携して圧力や制裁を維持していく方針を確認しました。

また河野大臣はペンス副大統領やマティス国防長官とも会談し、マティス国防長官との会談では、核やミサイルの問題に加えて拉致問題も包括的に解決すべきだと協力を求めたほか、来月初めにも予定されている日米首脳会談などを通じて両国が密接に連携していくことで一致しました。

“北朝鮮への最大限圧力が成果”

アメリカ国務省のナウアート報道官は、解任されたティラーソン国務長官の代行を務めるサリバン副長官と河野外務大臣の会談後、声明を出しました。

それによりますと、サリバン副長官と河野大臣は、5月末までに行われる見通しの米朝首脳会談について「歴史的な機会」だとし、北朝鮮に対する圧力を最大限まで高める取り組みが成果を上げているという認識で一致したということです。
そしてサリバン副長官と河野大臣は、北朝鮮が非核化に向け検証可能で具体的な行動を取るまで、国際的な圧力は継続されるべきだという考えを共有したということです。