冷蔵庫や洗濯機などのいわゆる「白物家電」の国内での出荷額は、今年度で3年連続の増加となる見通しで、
家事の負担を減らせる容量の大きい製品の需要が伸びています。

「日本電機工業会」の推計によりますと、今年度(平成29年度)の「白物家電」の国内出荷額は2兆3729億円と、
前の年度を1.9%上回り、3年連続の増加となる見通しです。

製品別に見ますと、冷蔵庫は3.8%、洗濯機も1.9%増加しています。
これは共働き世帯を中心に、まとめ買いした多くの食品が入る大型の冷蔵庫や、
1度に多くの衣類を洗える洗濯機といった家事の負担や時間を減らせる容量の大きい製品の需要が伸びたことが要因です。

また、去年の夏は、西日本などで気温が平年を上回り、さらにこの冬は、各地で寒い日が続いたことからエアコンの出荷額も2.8%増加しました。

今回の見通しを発表した記者会見で、
「日本電機工業会」の北澤通宏会長は「ライフスタイルの変化などによる消費者のニーズを捉えた製品には買い換えの需要がある」と述べ、
新年度も白物家電の需要は堅調だという見方を示しました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180317/k10011369071000.html