来春採用、意欲衰えず=8割強が積極姿勢−売り手市場続く・時事100社調査
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018031700471&;g=eco

 時事通信社が主要100社を対象に行った2019年春の新卒採用計画調査の結果がまとまった。採用方針を回答した78社のうち、28社(前年調査では17社)が18年春に比べ採用を増やすと回答。同じ水準を予定する企業と合わせると、採用に積極的な企業は8割強となった。企業の採用意欲に衰えは見えず、学生に有利な「売り手市場」が続きそうだ。
 調査は2月中旬から3月上旬にかけて行い、18年春と比較した19年春採用の増減などを聞いた。「変わらない」と回答したのは38社で、多くは高水準の採用を計画。「減らす」は12社にとどまった。
 業種別では、住宅の採用増が続き、流通は前年並み。銀行はいずれも「未定」だった。
 個別企業を見ると、日産自動車が「インターネットと常時接続するコネクテッドカー(つながる車)などの実用化を進める」とし、前年並みを予定。パナソニックは「新規事業立ち上げや事業拡大」に向け、約13%増の900人を計画している。増加幅が大きかったのはファーストリテイリング。「ユニクロ以外のブランドも採用を強化する」ため、1.8倍の約550人とした。
 ヤマトホールディングスは18年春の採用予定人数について「満たせなかった」と回答。19年春採用に向け、学生との接触を増やす狙いで初めてグループ合同のインターンシップ(就業体験)を実施した。採用を絞る企業では、JR西日本、JTB、野村証券、NECがそれぞれ1割強減少させる。(2018/03/17-16:13)