https://www.nikkei.com/content/pic/20180320/96958A9F889DE0EAE1E4E4E1E6E2E0E2E2E1E0E2E3EA8A93E2E2E2E2-DSXMZO2836632020032018XA0001-PB1-1.jpg

独フォルクスワーゲン(VW)日本法人は20日、主力小型車「ポロ」を9年ぶりに全面改良して発売したと発表した。前走車の自動追従や駐車補助、歩行者を検知できる自動ブレーキなどの機能をポロとして初めて搭載し、運転支援を充実させた。20〜40歳代の家族層などの購入を見込む。

これまでより前後の車輪の間隔を8センチメートル、横幅を6.5センチメートル広げた。後席のスペースを中心に、室内空間に余裕を持たせたという。スマートフォンを通じてインターネットに接続できる機能を初搭載して、近くの駐車場の空き情報やガソリンスタンドの料金をナビ画面に表示できる。エンジンは1.0リットルの直列3気筒ターボで、売れ筋グレードの「TSIコンフォートライン」は229万9000円から。

同日の記者発表会で日本法人のティル・シェア社長は「新型ポロは新車攻勢のカギとなる」と強調した。ポロは世界、日本のいずれでも「ゴルフ」に次ぐ量販車種。日本では1996年に本格販売を始め、累計で25万台以上を販売した。

VWの2017年の日本販売は約4万9000台。15年に発覚したディーゼル不正問題をきっかけに販売が低迷し、14年の水準(約6万7000台)を回復できていない。日本は小型車が人気の市場とあって、VWは新型ポロの投入で挽回へのアクセルを踏み込みたい考えだ。

2018/3/20 17:00
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28366340Q8A320C1XA0000/