約250年前に和紙を貼り重ねて作られた国指定重要文化財の萩藩の立体地図「防長土図ぼうちょうどず」が、山口市の県立美術館で特別公開されている。

 防長土図は、萩藩の地理図師、有馬喜惣太(1708〜69年)が晩年の1767年に完成させた。109個のパーツをつないで組み立てられ、南北約3メートル、東西約5メートルに及ぶ。

 地図の表面には民家の所在を示す黒丸や、寺院を示す朱色の三角形など当時の状況が詳細に記されている。鑑賞に訪れた同市のパート従業員の女性(47)は「緻密ちみつさと技術の高さに感動した。250年前にどうやって作ったんでしょうか」と驚いた様子で話していた。

 4月1日までで、開館時間は午前9時〜午後5時。入場料は一般300円、学生200円、70歳以上と18歳以下は無料。問い合わせは同館へ

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