米政策金利の推移
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【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会(FRB)は21日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を3カ月ぶりに0.25%引き上げ、年1.5〜1.75%にすることを決めた。焦点だった今年の利上げペースは、3回とした昨年12月時点の想定を維持。景気の拡大基調などを見極め、上方修正する可能性を残した。
 
利上げ決定は全会一致。金融緩和が続く日本や欧州との金利差がさらに拡大する。
 
今年2月に就任したパウエル議長が政策会合を取り仕切るのは初めて。会合後の初めての記者会見では「景気見通しは改善した」と、先行きに自信を示した。ただ、トランプ政権の強硬策を受けた貿易戦争の恐れは「新たなリスク」と言及。景気への影響を注視する姿勢を見せた。
 
FRBは声明で「経済見通しはこの数カ月で強まった」と評価。インフレ率は「今後数カ月で上昇する見込み」と述べ、大型減税や歳出拡大に伴う景気刺激効果をにらみ、「さらなる緩やかな利上げ」が適切との見解を示した。

(2018/03/22-07:48)
時事ドットコム
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