日教組=日本教職員組合は都内で開いた臨時大会で、財務省の決裁文書の書き換え問題などで政府の責任が問われる中、政府主導の憲法改正の議論は許されないなどとして、憲法改正に反対する特別決議を採択しました。

それによりますと、自民党が、「自衛隊の明記」など憲法の改正項目について、25日の党大会で方向性を示すとしていることを取り上げ、「9条への自衛隊明記は必要なく、自己目的化した憲法改正は断じて認めることはできない」としています。

そのうえで、財務省の決裁文書の書き換え問題や、文部科学省が前川前事務次官を講師に招いた中学校の授業の内容を調査した問題に触れ、「政府の責任が厳しく問われる中、政府主導の改憲議論は許されない。平和や人権、民主主義をないがしろにするあらゆる動きを断固阻止するため、広範な市民と連帯し一層運動を強化していく」としています。

一方、大会では、泉雄一郎委員長が今月いっぱいで任期満了を迎えることに伴って委員長選挙が行われ、現在、副委員長を務める岡島真砂樹氏が新しい委員長に選出されました。

3月23日 21時05分
NHK NEWS WEB
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