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2018/03/24(土) 06:34:33.13ID:CAP_USER917年度の遭難件数は13件で過去最多。役場職員は休日返上で対応している。関係者らは遭難事故を防ぐため、登山道の入り口に注意喚起の看板を設置し、ガイド付きの登山を勧めている。（北部報道部・山田優介）
国頭消防本部によると、16年度と15年度はともに0件。14年度と13年度はそれぞれ1件。12年度は2件、11年度は4件。17年度が突出している。
17年度に発生した13件のうち、12件は県内に住む人だった。国頭村観光協会によると、「登山経験のある県民が国立公園に指定されたことで久しぶりに山に入り、道が分からなくなって遭難している」と指摘する。
今年1月13日には、本島南部に住む70代の男性が「雪の写真を撮りに行く」と家族に書き置きを残して与那覇岳に登り、遭難した。
家族から通報を受けた翌日、消防職員や警察、役場職員10人を含む総勢約60人で捜索に当たり、午後4時ごろ山の斜面でうずくまっていた男性を発見した。男性は、防寒対策を取らず、携帯する水などを準備していなかったため、軽度の脱水症状を起こして2日間、入院した。
消防や警察、役場など公的機関が捜索活動に当たる場合は、遭難者への自己負担は発生しない。
遭難事故は、土、日曜日の休日に発生することが多く、捜索の協力要請を受けた役場は、各課の課長に呼び掛け、参加できる職員を集める。
職員はボランティアで捜索に協力するが、職員に対する保険の整備や代休取得、休日手当もないため負担となり、一部の職員からは不満の声も上がっているという。
村総務課は「休日なので、職員に捜索を強制することはできない。保険への加入など、整備も追い付いていないので職員が二次災害に巻き込まれないかも心配」と話す。
やんばるの森は、草が生い茂って見通しが悪く、天候が変わりやすい亜熱帯の森なので「ジャングルを歩く」という自覚を持って安全管理の徹底が必要だ。
役場は2月、与那覇岳入り口に「遭難多発」と書いた立て看板を設置して、注意喚起するなど事故防止を図っている。
同消防本部の前田潤一署長は、「国立公園に指定され、報道などで注目されたことで山に入る人が増えている。軽装で山に入るとハブなど危険生物もいて危険。ガイドを付けて、緊急時に連絡の取れる携帯電話も持って山に登ってほしい」と呼び掛けた。
国頭村観光協会では、ガイドの受け付けや登山路の案内をしている。「山の中は迷いやすいが、登山ルートの案内板の設置が進んでいない状況。ガイドを付ければ、見るだけでなく山に関する知識も学べる。何かあった場合の保険も含まれているので、ガイドを活用して、やんばるの森を楽しんでほしい」と話した。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180324-00226139-okinawat-oki
