2018 年 3 月 26 日 11:27 JST

 米銃器メーカー、レミントン・アウトドアが25日、デラウエア州の破産法裁判所に連邦破産法の適用を申請した。同社は多額の債務を抱える一方、販売が低調だった。また2012年にコネティカット州サンディ・フック小学校で発生した銃乱射事件に絡む訴訟によって経営危機に陥っていた。

 申請には、投資運用会社フランクリン・リソーシズやJPモルガン・チェースの資産運用部門をはじめとする債権者が債務の大半を放棄し、その見返りに経営権を得ることを柱とする再建計画も付された。

 事情に詳しい関係者によると、レミントンは2月に破産法適用を申請する方針を明らかにした。だが、同月14日にフロリダ州パークランドの学校で発生した銃乱射事件を受け、これまで申請を延期してきた。この事件では17人が死亡し、銃規制に関する議論が再燃した。

 同社の破産法申請によって、米投資会社サーベラス・キャピタル・マネジメントによる10年余りにわたる銃業界への投資に終止符が打たれる。

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