国の特別天然記念物で絶滅危惧種の「ニホンライチョウ」の人工繁殖を目指す栃木県那須町の那須どうぶつ王国に27日、大町山岳博物館(長野県大町市)から譲り受けた雄1羽が到着した。新しい居場所に慣れた頃合いをみて、どうぶつ王国が飼育する雌とつがいにする。うまくいけば、雌は5月にも産卵する。


 どうぶつ王国によると、雄のライチョウはストレスを受けないよう、揺れを軽減する仕組みの箱に入れられ、午前10時半ごろ車で大町を出発。約5時間後に到着した。

 環境省によると、ニホンライチョウは北アルプスなどの高山帯に生息。2000年代以降、激減し2千羽を切ったとされる。
https://www.hokkaido-np.co.jp/sp/article/175452