富山県の県立高で教員が頭髪に関する校則に従うよう指導する際、生徒の髪を切っていた問題で、県教育委員会は28日、関わった4校の教員ら19人のほか、監督者として校長4人を書面による訓告の処分とした。

 頭髪指導を巡っては、水橋高(富山市)で教員が生徒の髪を切っていたことが今年2月に分かり、県教委が調査を開始。平成27年4月以降、水橋高のほか富山北部高(同)、富山工業高(同)と上市高(上市町)で、髪を切られた生徒は男女計140人に上った。

 県教委によると、いずれも頭髪の校則違反で繰り返し注意したものの、改善されなかったため、同意を得た上で切ったとしている。

 またこの問題とは別に、富山市内の衣料品店で他人のタブレット端末を盗んだ富山工業高の50代男性教諭を懲戒免職とするなど公立の小中高の教員ら14人を処分した。

 県の渋谷克人教育長は「県民の信頼を損ない深くおわび申し上げる。再発防止に取り組む」とのコメントを発表した。

2018.3.28 20:37
産経WEST
http://www.sankei.com/west/news/180328/wst1803280091-n1.html