アメリカのフェイスブックは、個人データの集め方や保護をめぐって批判が相次いでいることを受けて、利用者がプライバシーを守るためにこれまでより簡単に設定できるようにするなど、一連の対策を発表しました。

フェイスブックの5000万人以上の利用者の個人データが不正に第三者に渡り、おととしのアメリカ大統領選挙でトランプ陣営の選挙対策に使われたとされる問題で、フェイスブックの個人データの集め方やプライバシー保護の在り方に批判が相次いでいます。

これを受けてフェイスブックは28日、新たな対策を発表しました。それによりますと、利用者がプライバシーを守るための設定の画面を20か所から1か所にしたほか、不正アクセスを防ぐためにログインを2段階にしたとしています。

また過去にさかのぼって、みずからの投稿をはじめ、友人の投稿に対する「いいね」といった反応やコメント、クリックした広告、それに友人とのやり取りなど、フェイスブックが保存しているデータをサーバーから削除できる機能を導入したということです。

フェイスブックをめぐっては、情報管理が適切だったかアメリカの当局が調査を進めているほか、議会がザッカーバーグCEOに来月の公聴会への出席を求めています。



NHK 3月29日 7時50分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180329/k10011383431000.html