Amazon.co.jpは、これまで“招待制”で販売していたスマートスピーカー「Amazon Echo」シリーズの一般販売を3月30日から開始した。予約を受け付けており、4月3日からの出荷を予定。また、4月3日からはAmazonのほか、エディオン、ケーズデンキ、ジョーシンなどの家電量販店でも販売する。

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 スマートスピーカー「Amazon Echo」シリーズは、Echoが11,980円(税込)、小型のEcho Dotが5,980円(同)、スマートホーム連携が特徴のEcho Plusが17,980円(同)。発売を記念して、Echo Dotを4月2日23時59分までの期間限定で1,500円引きで販売する。

 また、Echo Plusはスマート電球のPhilips Hueを1個セットにして販売する。なお、エディオンなど家電量販店では、EchoとEcho Dotのみ販売。Echo Plusは取り扱わない。

 いずれも、音声アシスタント「Alexa(アレクサ)」を搭載したスマートスピーカーで、話しかけるだけで、音楽の再生、ニュースやスケジュールの読み上げ、タイマーやアラームのセット、スポーツ結果の確認などが可能。Kindle本の読み上げにも対応している。

 スマホのように手を使わずに、料理などをしながらでも操作できるほか、様々な情報や機能を音声だけで取得・制御できる。Echoは音質にもこだわったスタンダードモデル。Echo Dotは小型モデル、Echo Plusはスマートホーム連携機能を強化した上位モデルと位置付けられている。

 '17年11月から招待制で販売されており、対象者はメールで予約・通知後に購入可能となっていたが、3月30日から一般販売となり、だれでも購入できるようになった。

 Alexa Experience & Device担当マネージャーのカレン・ルービン氏は、「'11月の時点では、デバイスは完成品だったが、Alexaの日本語への対応に不十分な点や、不自然さが残っており、日本のお客様の期待の応えられないことがあった。皆様の協力で賢くなり、一般販売できるようになった」と述べ、「今日をDAY1として、EchoとAlexaをより便利にしていく」と語った。

■頭が良くなったAlexa

 ルービン氏は、昨年11月以降のAlexaの機能強化について説明。「日本語力」が向上し、「4カ月で頭がよくなった。地方特有の言い回しや、利用者のクセも認識できるようになり、声も自然になった」という。また、ユーザーの好みも学習し、その好みを反映した結果を戻せるようになっているという。

 例えば、音楽再生を停止する場合は、当初は「止めて」、「ストップ」といった言葉が対象だったが、「もういいよ」、「もう音楽止めて」、「ごめん止めて」といった言葉でも操作が反映されるようになった。また、「上映中の映画はなにがある?」と聞くと、近隣の映画館の上映作品を教えてくれるなど、日本の利用環境にあわせた調整が順次行なわれている。

 また機能面でも強化。複数のEchoデバイスを連携させて音楽を楽しめるようにする「マルチルームミュージック」機能を追加し、複数のEchoデバイスをグループ化し、リビングと寝室など別のスピーカーとして管理。全部のスピーカーで同じ曲を再生したり、寝室からリビングのEchoを制御するなどの操作が行なえる。対応の音楽サービスはAmazon Music、Prime Music、Amazon Music Unlimited、dヒッツ、うたパスなど。

 さらに、Kindle本の読み上げにも対応。ルービン氏は、「銀河鉄道の夜」を実際に読み上げてみせて、Echoの活用シーンを広げていることを紹介した。

長杉後略

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