広島、長崎両市が来年夏、米ニューメキシコ州ロスアラモスで計画していた原爆展が中止されることがわかった。

 ロスアラモスは米国が第2次大戦中に原爆を開発した「マンハッタン計画」の拠点。現在も核兵器や原子力などの研究機関が集積し、関連施設で働く住民も多く、共催予定だった現地の歴史博物館が両市に意向を伝えた。

 原爆展の計画は、昨年8月の原爆忌に当時の歴史博物館長が広島、長崎を訪れ、現地で作った折り鶴を届けた縁で浮上。歴史博物館と両市が開催に向けて協議することで合意した。

 広島平和記念資料館(広島市)によると、中止が伝えられたのは今年2月。原爆の惨禍を伝え、核兵器廃絶を訴える展示について、歴史博物館の理事会で「住民に説明できない」と懸念が示されたという。

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