名古屋市は30日、有識者による「特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議」を開催し、名古屋城の今後の整備の基本方針となる「特別史跡名古屋城跡保存活用計画案」を大筋了承した。同計画では河村たかし市長が目指す天守閣の木造復元について「特別史跡内の建造物として本質的価値の理解を促進する」とし、積極的に推進する姿勢を強く打ち出した。

 同日の会合では天守閣や石垣などを話し合う各部会からそれぞれの審議状況について報告があり、最後に保存活用計画案について審議がなされた。委員から大きな異論はなかった。市は今後、文化庁に同文書を報告し、4月にも最終的な計画を決定する。

2018/3/30 21:30
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28804130Q8A330C1CN8000/