管制官「緊急事態」聞き逃し受け入れ態勢取れず
2018年03月31日 07時25分
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180331-OYT1T50010.html?from=ytop_main7

 成田空港を離陸直後のマニラ行きセブ・パシフィック航空5053便(エアバスA320型機)が、エンジントラブルのため緊急事態を宣言して同空港に引き返したにもかかわらず、国土交通省の管制官が聞き逃していたことが30日、同省への取材でわかった。

 空港は、消防車を待機させるなど緊急時の受け入れ態勢を取ることができなかった。

 同省によると、同機は25日午後8時45分頃に離陸した直後、右エンジンに不具合を感知。羽田空港の管制官に緊急事態を宣言したが、管制官が聞き逃し、成田空港に伝えなかった。同機は無事に着陸し、乗員乗客約150人にけがはなかった。同省は「再発防止に努めたい」としている。