就職内々定率:3月末時点で9.5% 昨年同期を上回る
2018年04月05日 18時07分
https://news.nifty.com/article/domestic/society/12159-0406m040025/

就職活動情報大手のマイナビは5日、来春卒予定の大学生と大学院生の就職内々定率が、3月末時点で9.5%だったと発表した。内々定率調査は今期初めてで、今春卒の同期内々定率(6.3%)を上回った。人手不足を背景に、企業が選考活動を早めたとみられる。文部科学省によると、今春卒の大学生の就職内定率は2月1日時点で過去最高の91.2%だった。
 調査はインターネットで3月26〜31日に実施し、6150人が回答した。調査によると、内々定率は文系男子9.4%、同女子7.7%、理系男子10.7%、同女子11.9%。「内々定を得て就活を終える」とした学生は21.0%で、多くが継続する。内々定を得た企業数は1社が78.8%、3社以上が6.4%。第1希望の企業から内々定を得た割合は28.5%だった。
 経団連は、会社説明会などの広報活動の解禁日を3月1日、採用選考の解禁日を6月1日とする指針を示している。だが、外資系企業が指針に縛られないことに加え、一部企業は広報活動解禁後に「面談」などの名目で選考を始めているのが実情だ。マイナビは「早めに自社にマッチする学生を採用したいという企業が多い。売り手市場の傾向が今後も続くだろう」と分析した。【水戸健一】