https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180409/k10011396021000.html

鹿児島県日置市の住宅で親族など3人が殺害され、さらに付近の山林で男女2人の遺体が
見つかった事件で、遺体で見つかった1人は、逮捕された男の68歳の父親と確認されました。

警察によりますと、鹿児島県日置市の祖母の自宅で、近所に住む後藤広幸さん(47)を殺害した疑いで、
7日逮捕された岩倉知広容疑者(38)は、同じ住宅で殺害されているのが見つかった薩摩川内市に住む
親族の坂口訓子さん(72)と岩倉孝子さん(69)の2人の殺害も認めているということです。

また8日、付近の山林で見つかった2人の遺体のうち1人は、岩倉容疑者の父親で派遣従業員の
正知さん(68)と確認されました。もう1人は祖母の久子さん(89)とみられ、知広容疑者は、
警察の調べに対し5人全員について殺害を認めているということです。

遺体の発見現場近くでは、殺害された親族の岩倉孝子さんの車が見つかっていて、警察は、
知広容疑者が事件後に乗り捨てたと見て前後の行動などを詳しく調べています。

老人会で黙とう

殺害された親族の坂口訓子さんが参加していた薩摩川内市の老人会では、事件を受け、
メンバーが黙とうをささげ、坂口さんの突然の死を悼みました。

9日はメンバーおよそ30人が公民館に集まり、はじめに、老人会の会長の五反田省一さんが
事件について説明しました。そして全員で1分間の黙とうをささげ坂口さんの突然の死を悼みました。

近所に住む女性は「坂口さんは会えばあいさつをしてくれて、とても親切な方でした。
誰も坂口さんのことを悪く言うような人はいません。長年、おかあさんの介護も頑張ってきたのに、
このような事件に巻き込まれかわいそうです」と話していました。