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毎日新聞

 山梨、山形両県で女性3人に性的暴行を加えたとして強姦(ごうかん)致傷(刑法改正で「強制性交等致傷罪」に名称変更)などの罪に問われた元NHK山形放送局記者、弦本康孝被告(29)の裁判員裁判の初公判が10日、山形地裁(児島光夫裁判長)で開かれた。弦本被告は3件の起訴内容について「すべて間違っています。私はやっていません」といずれも否認した。

 起訴状などによると、弦本被告は2013年12月と14年10月に山梨県内、16年2月に山形県内で、いずれも当時20代で1人暮らしの女性宅に侵入。就寝中の女性の口に麻酔作用のあるクロロホルムを染み込ませた紙タオルを押し当てたり、「おとなしくしていれば殺さない」などと脅したりして性的暴行し、うち2件で女性にけがをさせたとしている。

 弦本被告は11年にNHKに入局し、甲府放送局に配属された。15年7月に山形放送局へ異動し、16年7月から同局酒田支局で勤務。17年2月に山形県内の事件で逮捕され、同月16日付で懲戒免職になった。

 公判は、3件の事件現場に残された遺留物のDNA型鑑定結果の信用性などが争点となり、被害者女性3人や、DNA型鑑定に関わった科学捜査研究所や大学職員ら20〜30人が証人として出廷する見込み。