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4月10日 17時26分
警察の不祥事が後を絶たない中、10日、全国の警察の監察部門の責任者を集めた会議が開かれ、警察庁の栗生長官は不祥事を未然に防ぐ取り組みを徹底して進めるよう指示しました。

東京 千代田区で開かれた会議には警察庁の幹部や全国の警察本部の監察部門の責任者などおよそ140人が出席しました。

警察庁によりますと、去年、懲戒処分を受けた警察官と警察職員は前の年より6人少ない260人でしたが、福岡県警では妻と子合わせて3人を殺害したとして逮捕・起訴された元警察官を含め23人が懲戒処分を受け、この10年で最悪となりました。

また、広島県警では証拠品として警察署の金庫に保管されていた現金8500万円余りが盗まれ、未解決となっています。

会議で警察庁の栗生俊一長官は「重く受け止めなければいけない事案がいまだ発生している。警察活動は国民の協力のもとに成り立っており、それを支えるのは国民の信頼だ」と述べました。

そのうえで「発生する要因を十分に調査・分析し、業務上の問題が生じた場合には部下が上司に躊躇(ちゅうちょ)なく相談・報告できるような関係を構築するよう努めてほしい」と述べ、不祥事を未然に防ぐ取り組みを徹底して進めるよう指示しました。