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4月10日 22時06分
ロシアのラブロフ外相と北朝鮮のリ・ヨンホ外相が会談し、ロシア側は朝鮮半島の非核化を実現する前提として、アメリカなどが北朝鮮に対する軍事的な圧力を弱めるべきだという立場を強調し、アメリカをけん制しました。

ロシアのラブロフ外相と北朝鮮のリ・ヨンホ外相は10日、モスクワ市内で会談し、朝鮮半島情勢をめぐって意見を交わしました。

会談のあと単独で記者会見を行ったラブロフ外相は「韓国と北朝鮮、アメリカと北朝鮮の間で、互いに脅し合うことをやめ、会談の準備が行われていることを歓迎した」と述べ、ロシアとして南北や米朝の首脳会談に向けた動きを歓迎したことを明らかにしました。

そのうえで朝鮮半島の非核化を実現する前提について、「北朝鮮の安全保障上の利益を守るために真剣な合意が必要で、保証は揺るぎないものでなければならない」と述べ、アメリカや韓国が北朝鮮に対する軍事的な圧力を弱めるべきだという立場を強調しました。

ラブロフ外相はまた、北朝鮮側からの招待で、みずからピョンヤンを訪問する考えを明らかにしました。

一方、プーチン大統領とキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の初めての首脳会談の可能性について、ラブロフ外相は会談では議論されなかったとして、「両首脳が最適な時期と判断したときに検討するだろう」と述べるにとどまりました。

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