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4月14日 5時27分
アメリカのトランプ大統領がTPP=環太平洋パートナーシップ協定に復帰する可能性に触れたことなどを踏まえ、安倍総理大臣は、来週、アメリカで行う日米首脳会談に、TPPを担当する茂木経済再生担当大臣を同席させる方向で最終調整に入りました。

史上初の米朝首脳会談を前に、安倍総理大臣は、来週、アメリカ南部のフロリダでトランプ大統領と首脳会談を行い、北朝鮮を非核化するため緊密な協力などを確認したい考えです。

これに対しトランプ大統領はツイッターで、アメリカが去年離脱したTPP=環太平洋パートナーシップ協定に、再交渉を前提に復帰する可能性に触れる一方、貿易赤字を削減するため、日本との間でFTA=自由貿易協定の交渉に入ることに意欲を示しました。

こうした状況を踏まえ、安倍総理大臣は、TPPを担当する茂木経済再生担当大臣を首脳会談に同席させる方向で最終調整に入りました。

安倍総理大臣としては、トランプ政権が日本を対象に鉄鋼などに高い関税を課す輸入制限措置を発動していることも踏まえ、首脳会談で、経済・貿易分野についても突っ込んだ意見交換を行い、トランプ大統領の真意を見極めたい考えです。

ただ、11か国が署名したTPPの再交渉は困難なほか、アメリカとのFTA交渉に入れば、自動車や農業分野で大幅な譲歩を求められることが予想されることから、安倍総理大臣は難しい対応を迫られることになりそうです。

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