今月11日の深夜、タイ航空の旅客機が羽田空港に向けて降下中に高度が異常に下がり、地面への接近を知らせる警報装置が作動して着陸をやり直していたことがわかりました。国の運輸安全委員会は、事故につながりかねない重大なトラブルだとして、原因を調査することにしています。

国土交通省によりますと今月11日の午後11時50分ごろ、バンコク発、羽田行きのタイ航空660便、ボーイング747型機が羽田空港に向けて降下中に高度が異常に下がり、地面への接近を知らせる警報装置が作動しました。

このため旅客機は急上昇しておよそ15分後に着陸をやり直し、乗客乗員合わせて384人にけがなどはありませんでした。

当時、旅客機は空港の北東およそ8キロの埋め立て地付近の上空を飛行していて、警報装置が作動した際の高度はおよそ170メートルまで下がっていたということです。

ほかの航空会社のパイロットによりますと、通常の着陸ではこの地点の高度は350メートル以上あるということです。

国の運輸安全委員会は、墜落などの事故につながりかねない重大なトラブルだとして、原因を調査することにしています。

4月17日 13時19分
NHK NEWS WEB
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