0001みつを ★
2018/04/20(金) 04:23:26.54ID:CAP_USER92018年4月19日 / 12:44 / 28分前更新
[ニューヨーク/ロンドン 19日 ロイター] - 武田薬品工業(4502.T)は19日、アイルランドの製薬会社シャイアー(SHP.L)に提示した610億ドル規模の買収案が拒否されたものの、買収を巡る協議は継続していることを明らかにした。
また関係筋の話からは、同業アラガン(AGN.N)がシャイアー買収に向け交渉を行っていることが明らかとなり、買収合戦に突入する可能性もある。
ロイターは先に、武田薬がシャイアーに1株当たり約46.50ポンド(66.20ドル)、610億ドル規模の買収を打診していたほか、アラガンも買収に向け交渉中と伝えた。
アラガンは、シャイアー買収提案の可能性を検討する初期段階で、合意に至る保証はないと説明した。ただ、買収合戦を巡る予想が広がり、シャイアー株が上昇した。
買収が実現すれば、日本企業による海外での買収案件としては過去最大規模となり、武田薬は世界製薬業界の上位に食い込む。
米国での存在感を大きく高め、希少疾患や消化器疾患、神経科学分野でのポジション押し上げにつながるともみられている。
より規模が大きなアラガンが買収に適している可能性もあるが、主力のドライアイ治療薬「レスタシス」と後発医薬品の競合見通しに直面する中、約300億ドルの債務負担を抱える。
武田薬は、配当方針や投資級信用格付けを維持する意向を示し、「買収提案を巡る関係者間の協議が続いている」と説明した。
シャイアーは、武田薬からこれまでに条件付きの買収提案3件を受け取ったと確認したが、自社の成長見通しや新薬パイプラインを著しく過小評価する内容との認識を示した。
武田薬の提示額(1株当たり46.50ポンド)は、現金17.75ポンド(支払いはドル建て)と、28.75ポンド分の武田薬の新株で構成される。
英国の企業買収規則の下、武田薬の買収提示期限は25日、アラガンの期限は5月17日。
ロンドン市場の取引で、シャイアーの株価は1455GMT(日本時間午後11時55分)時点で7.5%高の40.35ポンドと、武田薬の提示額をなお下回る。合意などを巡る不透明感を映した格好だ。
シャイアーは、自社株主が保有する買収後グループ株式の割合は、武田薬の時価総額に基づくと約51%にとどまると指摘した。
バーンスタインのアナリストは、現在の協議でシャイアー側が現金部分の拡大を求める公算が大きいとしつつ、武田薬の負担はすでに大きく、合意妥結にはなお「かなりのリスクがある」と分析した。