【ソウル=水野祥】韓国国防省は23日、南北軍事境界線付近で実施していた宣伝放送を同日午前0時で中断したと発表した。

 北朝鮮側の兵士や住民らに聞こえるよう、拡声機を使って大音響で北朝鮮の体制批判を繰り返すもので、放送を中断するのは約2年3か月ぶりとなる。

 国防省は中断の理由について、南北首脳会談を契機とした南北の軍事的緊張緩和と、平和的な会談の雰囲気を醸成するためだとし、「今回の措置が相互の宣伝活動を中断し、平和と新たな始まりにつながることを期待する」と表明した。

 韓国は、北朝鮮が2016年1月に4回目の核実験を行って以来、放送を続けていた。北朝鮮側も対抗し、韓国政府を批判する宣伝放送を行っている。
http://sp.yomiuri.co.jp/world/20180423-OYT1T50041.html