◆高知県教委 元校長4800万円横領 ギャンブルなどに

高知県教委は23日、教職員団体の口座から約4800万円を着服したとして、土佐市立戸波(へわ)小の吉村恵一元校長(60)を業務上横領容疑で告発したと発表した。
飲食費やギャンブルに使ったとみられ、着服を認めているという。

県教委によると、吉村元校長は2007年から、市町村立小中学校の管理職が加入して研修などを実施している県管理職教員組合の役員を務めていた。
金銭を管理する担当で、09年から16年にかけて複数回にわたり組合の口座から計約4800万円を不正に引き出したという。
吉村元校長は「おわび申し上げる」と話しているという。

16年2月ごろ、不審に思った当時の組合長が横領の事実を知ったが、県教委や警察には報告せず、債務に関する弁済契約公正証書を作成し、弁済を求めていた。
しかし吉村元校長は約60万円は返済しただけで、その後弁済が滞り、現組合長が証書の存在を県教委に報告し、今年3月に発覚した。
吉村元校長は同月、定年退職した。

毎日新聞 2018年4月24日 01時00分
http://mainichi.jp/articles/20180424/k00/00m/040/175000c