ファミリーマートは24日、2019年春入社の新卒採用で女性の採用割合を5割に引き上げると発表した。今春入社の35%から増やす計画だ。これまでファミマは、コンビニ大手3社の中でも女性社員の割合が低いとされてきた。昨年から女性が働きやすい環境づくりを進めており、その一環だ。

 ファミマの女性社員の割合は13・2%(1日現在)。セブン―イレブン・ジャパンは30%、ローソンは17%と、ほかの大手2社と比べて少ない。加盟店を指導するスーパーバイザー(SV)では、わずか4%。「24時間営業に対応しなければならず、育児と両立できなかった」(担当者)。今春から時短勤務を利用したSVが3人誕生し、社有車を使った保育園への送迎を認めるなど環境づくりを進めている。

 今年の採用活動から、初めて女子大へ会社説明会に出向くなど積極的な採用を進めているという。ローソンも05年から、男女半々の採用を実施しているが、労働環境のさらなる改善が課題となっているという。ファミマの担当者は「女性のお客様が増えているので、女性社員を増やし、品ぞろえやサービスに生かしたい」と話す。(牛尾梓)

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