【釧路町】道東沿岸の春のサケ・マス定置網漁が24日から始まり、昆布森漁港などで25日朝、トキシラズ(回遊中のシロザケ)やサクラマスが初水揚げされた。初日としては好調な出足で、浜は活気に沸いた。

同港に初水揚げされたトキシラズは28匹、55キロで、いずれも昨年の10倍以上。昨年の初日に水揚げがなかった3キロ台も6匹あり、2キロ台13匹、残りが1キロ台だった。浜値は3キロ台で最高1キロ4250円をつけた。

 昨年の初日16匹だったサクラマスの水揚げは約450匹、総重量は23倍の346キロ。Mサイズ(1キロ台)の浜値は昨年よりも50円高い1キロ750円だった。

 昆布森漁協所属の漁船8隻は25日早朝、前日沖合に仕掛けた定置網からトキシラズやサクラマスを次々と船に積み込み、鮮度を保つため乗組員が手早く活締めを行った。トキシラズ9匹を水揚げした第7共進丸の川原田良己漁労長(57)は「漁を始めて30年になるが、初日にこれほどの大漁は初めて。水温が上がる初夏にかけて、さらに取れるはずだ」と期待を寄せた。

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